店の舞台照明は、どの方向から、何に当てるかで見え方が決まります。当て方は大きく4つです。上から光を動かす、正面から人を照らす、後ろから見せ場を作る、壁と客席を色で染める。この4つを、当社が納めた40坪のラウンジの配置図で、場所ごとに説明します。
クラブやラウンジで光が客席の上を走る演出は、天井から吊ったビームライトやウォッシュ、ミニムービングヘッドの仕事です。下の配置図は、当社が納めた40坪のラウンジ(14.5m×9.1m)の例です。ムービングライト12台を、フロアの真ん中におおむね2m間隔の格子で並べています。
この図で、ムービングライトを付けていない場所が2つあります。ボックス席の上とカウンターの上です。座って話す場所の真上で光が動き続けると、落ち着いて飲めません。光が動くのはフロアの上だけにして、席には動かない光か、色だけを回します。
間隔をそろえて格子に並べると、全部の頭を同じ向きに振った時に光がそろい、何本もの柱が一斉に動いて見えます。並べるか散らすかの考え方はムービングライトの選び方に、吊り方と落下防止はムービングライトの吊り方に書いています。店の天井にあるダクトレールに足したい時の重さの制限(吊りフックは1個5.0kg)は、ダクトレールの耐荷重で確かめられます。天井が低い店は、正味2.8〜4.9kgのミニムービングヘッドや、天井に埋め込む型が向きます。
ビームライトやレーザーライトの光は、空気が澄んでいると線になって見えません。薄い煙の粒に当たって、初めて空中に線が浮かびます。上の例ではスモークマシン2台を、カウンター側の壁際とDJブースの横の、向かい合う2か所に置いています。煙がフロア全体に回るようにするためです。火災報知器との関係はスモークマシンと火災報知器で確かめてください。
上からの光だけでは、演者やキャストの顔が暗く沈みます。人を見せたい時は正面から当てます。ショータイムの主役やバースデーの主賓を追うなら、人が手で向きを変えるフォロースポットライトです。機種は、照らしたい場所から照明を置く場所まで何mあるかで決まるので、置き場所を先に決めます。
配信や撮影をする店では、カメラに写る顔の色とちらつきが問題になります。演出用の照明とは別に、映像・撮影対応ライトを正面に置きます。
DJブースやステージの後ろの壁は、客席から一番目に入る場所です。ここには器具の見た目そのものを飾りにするレトロ・意匠系ライトを並べます。電球のような金色の光を並べたレトロ型と、光の粒で模様を出すマトリクス型があります。後ろから光が出ると、前に立つ人の輪郭が浮きます。
カウンターの奥の壁、柱、ボックス席のまわりは、首を振らずに決まった方向へ色を当てるPARライトで染めます。ムービングライトより安く軽いので、台数を並べやすい照明です。席の上で光を動かさずに店の色を変えられるので、1で光を外したボックス席とカウンターには、この当て方が合います。煙が無くても色の変化が分かるのはウォッシュも同じです。
自分の店の配置で考えると:AIに相談する(図面や写真で目安) 図面か、天井とフロア全体が写った写真があると早く決まります。
| 店の場所 | 当て方 | 合う機材 |
|---|---|---|
| フロアの真上 | 上から動かす | ビーム・ウォッシュ・ミニムービング・レーザー |
| フロアの端 | 煙を回す | スモークマシン(向かい合う2か所) |
| ステージ・ショーの位置 | 正面から人を照らす | フォロースポット・映像・撮影対応 |
| DJブース・ステージの背面 | 後ろから飾る | レトロ・意匠系 |
| 壁・柱・カウンター奥 | 色で染める | PAR・ウォッシュ |
| ボックス席・カウンターの上 | 光を動かさない | 色だけを回す(PAR・ウォッシュ) |
上の40坪の例の月額と初期費用は、導入例に載せています。台数を変えた時の月額は料金・月額シミュレーターで出せます。電気工事・設定・取付は月額に入っています。
付ける場所は、天井の高さ・梁の位置・電源・席の並びで変わります。AIに相談する(この話の続きから) 図面や写真があればお問い合わせフォームから担当者へ。