レーザー照明とビームライトの違い光の正体・見え方・電気・決まりを機種の数字で比べる

細い線が鋭く走り、幕や文字になるのがレーザー。太さのある光の柱が首を振って動くのがビームライトです。どちらも煙の中で光線に見えますが、光の作り方がまったく違います。

緑の光線が会場の上を走るステージ照明
客席の上を走る光線。1本ずつ太さがあり、器具ごと向きが変わるならビームライト、細い線が扇や幕に広がるならレーザーです。

まず表で:レーザーとビームライトの違い

数字は、当社が扱っている機種のメーカーのカタログのものです(レーザー 全26機種/ビームライト 全29機種)。

レーザー照明ビームライト
光の作り方赤・緑・青のレーザーの光の点を、鏡を高速で振って動かすランプやLEDの白い光を、レンズで細く絞る
光の太さ髪の毛のような細い線ビーム角0〜5°ほどの光の柱
描けるもの光の幕・扇・図形・文字・ロゴ・アニメーション(効果を約300種内蔵の機種が多い)光の柱・プリズムで割った光の束・模様(ゴボ)
向きの変え方器具は動かず、中の鏡で±20〜25°の範囲に描く(首振り型もある)器具の頭ごと左右540°・上下270°に回る機種が多い
色レーザーの光を混ぜた色(赤638nmなど)。発色が鮮やか白い光に色の板をかけて色を作る
消費電力・重さ4〜6Wの機種で消費電力35W・約4kg/10Wで150W・約7kg150W LEDの機種で正味7.4kg/380Wランプの機種で消費電力600W・正味21.1kg
光源の寿命機種ごとにカタログで確認ランプは平均1,500時間(380ビーム)/LEDは2万〜5万時間
国の決まり出力の大きい機種はクラス3B・4に当たり、管理者・管理区域・保護めがね等の措置が要るレーザーではないので、レーザーのクラス分けの対象外
月額(税別・当社)標準1台 6,300円(1〜3台)/高出力1台 8,800円(1〜5台)150W級のムービングライト1台 4,800円(1〜10台)

見え方の違い:線か、柱か

レーザーの光は、ほとんど広がらずにまっすぐ進みます。鏡を速く振ると、残像で1つの点が線や面に見えるため、フロアの上に光の幕を張ったり、壁に店名を描いたりします。点の速さを表す「30K」などの数字の読み方はレーザー演出の仕組みに書いています。

ビームライトは、強い白い光をレンズで0〜5°ほどに絞った光の柱です。1本の柱には太さがあり、プリズム(8面・16面・36面など)で何本にも割ったり、頭ごと回して天井から客席まで振り回したりします。台数を並べてそろえて動かすと、空間全体が動いて見えます。

どちらも、空中で線や柱に見えるのは煙の粒に光が当たっているからです。煙が無いと、当たった壁や床の点・模様しか見えません(スモークマシン/スモークマシンと火災報知器)。煙を焚けない店で見せられるのは、壁に描くレーザーの絵と、星空のような点を散らすレーザーです。

電気と天井の違い:軽いのはレーザー

同じ「1台」でも、器具の重さと電気の量はかなり違います。4〜6Wのレーザーは約4kg・消費電力35Wで、天井への吊りも電気の回路も軽く済みます。380Wランプのビームライトは1台で正味21.1kg・消費電力600Wあり、何台も並べる時は吊り方と回路の分け方を先に決めます(吊り方と落下防止/照明でブレーカーが落ちる原因)。

ランプのビームライトは、平均1,500時間ごとにランプの交換が要ります。毎晩6時間点ける店なら、およそ8か月で1,500時間です。毎晩使う店は、寿命2万〜5万時間のLEDの機種を選ぶと交換の手間が減ります。

決まりの違い:クラス3B・4はレーザーだけの話

厚生労働省の通達(レーザー光線による障害防止対策要綱)は、レーザー機器を対象にしています。出力の大きいレーザーはクラス3B・4に当たり、管理者を決める・管理区域を決める・保護めがね、といった措置が求められます。届出や資格の語は要綱の本文にありません。原文の要点はレーザー演出に資格や届出は要るかにまとめています。

ランプやLEDを光源にするビームライトは、このクラス分けの対象ではありません。どちらを付ける時も、光線が客席の顔の高さを通らない向きに据え付け、演出の型を照明卓に残しておくのは同じです。

どちらを選ぶか:店でやりたいことから

両方を入れる時は、ビームライトで空間の動きを作り、レーザーで見せ場を加える役割に分けます。どちらもDMX512 で同じ照明卓から動かせます(照明のDMXとは)。光の種類全体の違いはスポット・ウォッシュ・ビームの違いにあります。

よくある質問

クラブの天井を走る光線は、レーザーですか?

どちらもあります。細い線が何本も鋭く走り、幕や図形・文字になるのはレーザー照明です。太さのある光の柱が首を振って動くのは、ランプやLEDの光をレンズで0〜5°ほどに絞ったビームライトです。

レーザーとビームライト、どちらを先に入れるべきですか?

光の柱で天井全体を動かしたいならビームライト、光の幕・図形・店名を描きたいならレーザーです。台数を増やして空間の動きを作るのはビームライト、少ない台数で見せ場を作るのはレーザーが得意です。

ビームライトにもレーザーのようなクラスの決まりはありますか?

厚生労働省のレーザー光線による障害防止対策要綱は、レーザー機器が対象です。ランプやLEDを光源にするビームライトは、この要綱のクラス分けの対象ではありません。

月額はどちらが高いですか?

当社の料金表では、150W級のムービングライトが1台 月4,800円(1〜10台)、レーザーが標準1台 月6,300円(1〜3台)・高出力1台 月8,800円(1〜5台)です。税別で、電気工事・設定・取り付けを含みます。初めの一度だけ、制御装置一式などの初期費用がかかります(料金表)。

店の写真か図面があれば、AIに相談する(写真で目安)に送っていただくと、どちらが向くかと台数、月額の目安がその場で出ます。現地調査・お見積りはお問い合わせフォームからお申し込みください。

レーザーの解説と機材(全6ページ)

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公開:2026年11月2日。機種の数字は当社が扱っている機種のメーカーのカタログによります。月額は当社の料金表(税別)です。書いているのは、クラブ・ホストクラブ・ラウンジ・ライブハウスにステージ照明を施工している日本ネオン株式会社です。

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